こんにちは
心がじんわりほどける空気が流れる空間づくりをデザインするペインターの大浦さちこです。
今日のお話「アトリエを運営していく中で思うアトリエの存在意義とミッション」を聞いていただきたいな、と思います。
アトリエchapechapic(チャペ・チャピック)って一体どんな役割何だろうか。
私はどんなアトリエを創りたいのだろうか。
私が得意なことで、私だから人の役に立てることはなんだろう。
写真撮影ボードを作りに来てくれているお客様には力強く「自分なんか、、って言わないで下さいよ!出来ますから、大丈夫!」と、よく言います。
なのに、ちょっとこのところ、「私にしかできないこと、私だから出来て喜ばれること」ってそんなこと無いよ、、、と心をよぎってしまったんですよね。
「いかんいかん!」
いつも参加者さんに「あなたなら出来ますって!」と言っている私が、こんな弱音の考え方に頭を使わないで、「出来ることは必ずある。」と信じて、「考える」ということをしよう。
そう思いました。
「考える」ってこと、逃げてしまったりしませんか?
「考える」答えは30分で見つかる時もあれば、何時間考えても出てこなかったりします。
私は直ぐに答えが欲しい方でもあるので、自分のことを「考えて答えを見つけ出す」という時間のかかる作業に取り組んでも、ちょっと後回しにしてしまっていたり。
それでも毎日は刻刻と過ぎていきます。
「アトリエの存在は何のためにあるのか? なぜアトリエを開いたのか? 他にはない私のアトリエだから体験してもらえることって何?」
ずっと頭にあります。
それをわかりやすい「言葉と文章にしたい」
簡単な言葉だと出てくるのです。
「アトリエにくるお客様におしゃれな写真撮影用の背景ボードを作って持って帰ってもらう事」
「撮影が楽しくなって自分を発信していく自信がつくこと」
「居心地のいい空間で3時間のレッスンで日常を忘れて没頭してもらうこと」
でも、これだけでは心に響くことにはならないと思っているんです。
これだと、どこでもある言葉なんですよね。
「ありきたり」だから、私の言葉ではない。
私の中から湧き出てくる言葉を紡いで伝えたい。
役に立ちたい。
そこで、わたしは活動を始めたころの7年くらいになるのか、その時の気持ちに戻って考えてみました。
私のスタート地点は「こどもといたい」。
夫婦共働きをしていたのですが、その時の仕事が大好きだから外でも働くことを諦めたくない。という気持ちではなく、もちろん仕事は好きでやりがいもあったのですが、それよりも、「3人のこどもと一緒に過ごす時間も確保したい」と悶々としていました。
でも経済的にも仕事はやめられない、、、、。
でも「子どもとの時間がほしい」でもでも、、、、。ですよね。
そこで自宅で出来る仕事は何かないか?と考えて「自宅でハンドメイドをして稼ごう」と思ったんです。
元々インテリア雑貨屋さんが大好きだったので、パートと掛け持ちながらものづくりを始めました。
この時はアメブロ全盛期。
ブログを書きながら、自分で雑貨を作り、発信していくことをスタートしたんですよね。
よくよく思えば、この頃は「欲しい!これが無いと困るんです!」という求められている雑貨を作っているというよりも、自分が作りたい雑貨を作って「こんなの作れるんです、見てください、良いでしょう?」という「自分軸」の見せ方になっていたと思います。
去年からは販売中心の活動よりも、「写真撮影のためのボードづくりのペイントレッスン」が中心になりました。
この活動をきっかけに見えてきたこと、気が付き始めたことがあるんです。
この気持ちをはっきりとした言葉にしたいのです。
ざっくりと書いてみます。
雑貨屋さんになりたいと思い続けてきたけれど、「では売りたい雑貨は何?」と自分に問うても「無いかも、、、」というキーワードが出てきたんです。
「無い!」と断言はできないんですが、私の中で「雑貨を作って販売する」ということだけでは物足りなさを感じているのかもしれないんです。
少人数のレッスンを通じて、お一人お一人の話を聞くことが好き。どんな気持ちで活動をしているのかを聞くのが好きです。
エネルギーがあって前を向いて頑張っている人を応援していくこともが好きです。
そして、自分に自信が無いし小さい教室だけど、、活動していきたくて。という方を応援していくことも好きなんだということに気が付いたんです。
そこへ、雑貨屋さんのようにおしゃれに空間を飾って空間を創り出し、アトリエに訪れてくれた人が居心地よくなってくれたらうれしい。
そして、ほっとできる美味しくてあったかい飲み物を出したい。
ん?これはカフェ??
そうでもなくて、カフェだといろんな食べ物も提供になりますよね、そうではなくて、ものづくりも出来るスペースがあり、人々が元気になれる空間を創り、人との交流や繋がりも生まれるコミュニティ。
そんなことがしたくなっているんです。
「私にしかできないこと」それは何だろう。
ものを売るということ+人とのこころの本音の繋がりが欲しいんです。
私が生きてきた中で、ずっとあるのが「ひとにやさしく」「傾聴する」「認める」「1対1を大切にする」です。
福祉の世界にいて、特に精神・障害にかかわる1対1の訪問支援に志願して配属してもらっていました。
その日にやらなければならない仕事は「食事の確保」と「住環境を整える」なのですが、私が一番大事にしてきたことは「その人が今どんな気持ちで苦しんでいるのか?悩んでいるのか」話を吐き出してもらう事。それを黙って聞いてあげること。でした。
言葉にして口に出すことと、それを「うんうん、それでどう思ったの」と聞いてくれる人がいるということだけで、その人は明日も生きていけたんです。
なんか、そんなことがとても好きでした。
「あなたが作ってくれたご飯は1万円出してでもまた食べたい!」と言ってくれた人がいて、
普通に市販のルーでカレーを作っただけですが、この人とは、信頼関係が出来ていたので、こんな風に思って言ってくれたんだと思うんです。
それはそれはとても嬉しかった出来事でした。
人と人の濃いつながりのそばにいたい。
だからと言って、社交的!コミュニケーション能力がとても高い!そんな私ではないんです。
だから出来るのかな、とも思います。
人は怖い。と、まだどこかで思っていることもあります。
傷つくのは嫌ですからね・・・。
でも私は傷つけないよ。と、言いたいです。
だから、安心して話してね。とも。
そこに、私にしかできない「アトリエの存在意味、ミッション」が見えてくるのではないかな?と、思うんです。
デザイン、ペイント、モノづくり、人との交流、空間デザイン、雑貨、温かい飲み物、子ども、大人、、親。
あとは自分の子どもにも特に伝えていきたいことが「無理」「そんなんムリ」と、すぐに言わないこと。
おそらく口癖になっているんだと思うんです。
わたしは「こどもといっしょにいたいから自宅でできる仕事をやる」「雑貨屋さんになる」と夢を見て行動し続けてきました。当時は私も「雑貨屋さんなんて私にはムリだろうな、、、」と思っていましたが、自分がやって見て「無理ではない」とわかったんです。
ひとりでは叶えられないことも、「やりたいの」と、周りに話していったことで、「それならこんなことあるよ」と、情報が入ってくるようになって、一歩ずつやりたいことに近づいてこれたんです。
これは、今だから振り返れることですが、「出来るよ」と子どもたちに言えます。
そして、いつしか、周りに同じように夢を持っている人達が集まって仲間に囲まれるようになるよ。とも教えてあげたいんです。
すると一人ではできないようなことが実現できるんですよね。
これは、家庭で私たちが子どもの前で「そんなこと無理に決まっている」と、口にしないことで子供たちも変わっていくと思います。
大浦家は実践中です。
それでも「そんなんムリやーー!」と子どもたちから聞こえてきます。
「無理ちゃうーーー!」と言い返していますが^^;
大人もこどももやりたいこと、そしてそれが人の役に立てることを見つけ出せる。たのしい人生を送ってほしいんです。
あんなにネガティブで自分に自信のなかった私にも出来たんだから、出来るよ。と、伝えていけるアトリエにしたいんです。
アトリエでは私が出会ってきたいろんな方面の人に来てもらって、こどもと親子の前でそんな話を聞かせてあげてほしいな、と思います。
そして、「やってみたい!やりたいことをやってみようかな」と思ってもらいたい。
そして、夢を育み、生きる原動力にしてもらいたい。
親も、「よしやって見たら?」とまずは受け入れてあげて、こどもの一番の応援者になってあげて、自分は大事な存在なんだ。と自分を認められる自己肯定感を持てる子どもになってほしいんです。
アトリエがそんな役割を担っていけたら、、、私も老後はたくさんの人に囲まれて暮らしていけるんだろうか^^
すてきだな~と、妄想だけは広がっています。
これをわかりやすく短い言葉に起こして、アトリエのミッション。にしたいと、今日も考えているところです!!!
とても長くなりましたが、最後までありがとうございました。
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